コンクリート造の両駅。
外観上の違いと言えば、屋根の外周の色が赤色と黄色と異なる。
さらに現在の東新川駅は、外壁一面をカラフルな色使いで描かれたアート作品が訪れた人の目を引き、中央公園(テニスコート、弓道場、アーチェリー場)のすぐそばという立地で、ゆったりとした空間である。
かつての駅舎の姿といえば、東新川駅*M *Q、阿知須駅*A5 *Qともに瓦屋根の当時物らしい駅舎の姿が見える。
それがどのような経緯で現在に至るのか資料が少なく不明。
阿知須駅は開業時すでに阿知須駅(現本由良駅)があったため、本阿知須駅の名称でスタートしたのち、現在の阿知須駅へと名称変更された。*A5
東新川駅は企画の初っぱなに取りかかった駅舎で、構造が複雑なことをそのままなるべく再現できるように、設計に長い時間をかけました。
本体よりも増改築したであろう付随する建屋群が複雑で、組立時にも少々手間取るかもしれません。
最後の行程である細くて繊細な柵まで組み立て終わったとき、きっと満足を得られるでしょう。
対して阿知須駅ですが、こちらは複雑さのないシンプルな構造で、これぞスタンダードと言って差し支えないもので、当駅舎を組立難易度の標準値としています。
基礎的技術がわかるので、最初に取りかかるには最適な駅舎です。
参考書籍・映像・インターネットサイト各種を下記列挙
注記:資料名最後の括弧内文字を付しているものについては、宇部市立図書館での閲覧が可能であり、その請求記号となります。(2022年9月執筆時点)
*A1 「駅長さんの書いた駅名ものがたり」 発行年:昭和五十二年 P.331 [Y0686 エ]
*A2 P.339
*A3 P.339
*A4 P.334
*A5 P.325
*B 「保存版 ふるさと宇部」 発行年:2011年 P.170 [U210 フ]
*C1 「宇部地方研究 第三一・三十二号 写真で見る大正期の宇部」 発行年:平成16年 P.55 [U210 ウ]
*C2 P.17
*D インターネットサイト「今昔(こんじゃく)マップ on the web」 (C)谷 謙二
*E1 「宇部線物語」 発行年:昭和50年辺り(明確な記載なし) P.40 [U686 ウ]
*E2 P.41
*E3 P.3
*E4 P.16
*F 「宇部鉄道 沿線名所案内」 発行年:昭和十二年 [U686 ウ]
*G 「駅舎国鉄時代1980’s」 発行年:2022年 P.56 [U686 ハ]
*H1 「ふるさとの想い出 写真集 明治大正昭和宇部」 発行年:昭和54年 P.30 [U210 シ]
*H2 14に同じ P.51
*I 「目でみる宇部の歴史」 発行年:昭和36年 P.51 [U210 メ]
*J1 「写真アルバム 宇部・山陽小野田の昭和」 発行年:2018年 P.103 [U210 ウ]
*J2 P.12
*J3 P.203
*K NHK「課外授業ようこそ先輩 出会いをアニメで記録しよう」銀天街屋根上での部分
*L 「ふるさと歴史散歩 宇部」 発行年:平成6年 P.61 [U210 ク]
*M 「目でみる神原の歴史」 発行年:昭和五十六年 P.13 [U210 メ]
*N 「宇部戦前史 一九三一年以後」 発行年:昭和五十年 P.111 [U210 ヤ]
*O 「宇部市史 通史篇」 発行年:平成五年 P.453 [U210 ウ2]
*P 「宇部市史 通史篇」 発行年:昭和四十一年 P.712 [U210 ウ]
*Q 「写真記録 日本の駅」 発行年:2009年 P.399 [Y0686 ニ]
*R 「宇部大空襲 戦災50年目の真実」 発行年1995年 最初項 [U210 ウ]