春には真締川両岸が桜色に染まり、散れば川面にピンクの絨毯が流れ行く。
その風景を幾年月と共に過ごした鉄橋が新川橋梁。
大正十二年三月の表記があり、2023年で100歳である。
桜並木ができる前、護岸工事もされていないころの絵ハガキにも、今と変わらぬ鉄橋の姿が映っている。
現在の市立図書館に残る煉瓦の遺構は鉄橋の近傍にあった宇部紡績工場の壁面であるが、書籍*Lによると、「昭和二十年の空襲でこの工場も大被害を受けてしまった」そうで、広大な工場敷地*Rのすぐそばにありながら、とはいえ鉄橋に影響が全くなかったか定かではないが、変わらず今もその姿のままあることは幸いである。
シン・エヴァンゲリオン劇場版のポスターにある橋梁イメージのモチーフであると推察される。
橋梁第一弾です。
平置きレイアウトのNゲージを想定して、メンテナンスしやすい上下分割構造としました。
その目的達成のため、組立にかなりの難度を要することになりましたが、繊細な部品群を組み立てた後の各所の造形美を楽しめると思います。
紙製で細い躯体は最初ペラペラですが、組立後のトラス構造で強靱になっていくのが組立中にわかるのも面白い点です。 なお、全行程において後工程を想像しながら組み立てる高練度な能力が必要です。
参考書籍・映像・インターネットサイト各種を下記列挙
注記:資料名最後の括弧内文字を付しているものについては、宇部市立図書館での閲覧が可能であり、その請求記号となります。(2022年9月執筆時点)
*A1 「駅長さんの書いた駅名ものがたり」 発行年:昭和五十二年 P.331 [Y0686 エ]
*A2 P.339
*A3 P.339
*A4 P.334
*A5 P.325
*B 「保存版 ふるさと宇部」 発行年:2011年 P.170 [U210 フ]
*C1 「宇部地方研究 第三一・三十二号 写真で見る大正期の宇部」 発行年:平成16年 P.55 [U210 ウ]
*C2 P.17
*D インターネットサイト「今昔(こんじゃく)マップ on the web」 (C)谷 謙二
*E1 「宇部線物語」 発行年:昭和50年辺り(明確な記載なし) P.40 [U686 ウ]
*E2 P.41
*E3 P.3
*E4 P.16
*F 「宇部鉄道 沿線名所案内」 発行年:昭和十二年 [U686 ウ]
*G 「駅舎国鉄時代1980’s」 発行年:2022年 P.56 [U686 ハ]
*H1 「ふるさとの想い出 写真集 明治大正昭和宇部」 発行年:昭和54年 P.30 [U210 シ]
*H2 14に同じ P.51
*I 「目でみる宇部の歴史」 発行年:昭和36年 P.51 [U210 メ]
*J1 「写真アルバム 宇部・山陽小野田の昭和」 発行年:2018年 P.103 [U210 ウ]
*J2 P.12
*J3 P.203
*K NHK「課外授業ようこそ先輩 出会いをアニメで記録しよう」銀天街屋根上での部分
*L 「ふるさと歴史散歩 宇部」 発行年:平成6年 P.61 [U210 ク]
*M 「目でみる神原の歴史」 発行年:昭和五十六年 P.13 [U210 メ]
*N 「宇部戦前史 一九三一年以後」 発行年:昭和五十年 P.111 [U210 ヤ]
*O 「宇部市史 通史篇」 発行年:平成五年 P.453 [U210 ウ2]
*P 「宇部市史 通史篇」 発行年:昭和四十一年 P.712 [U210 ウ]
*Q 「写真記録 日本の駅」 発行年:2009年 P.399 [Y0686 ニ]
*R 「宇部大空襲 戦災50年目の真実」 発行年1995年 最初項 [U210 ウ]