こだわりをカタチに

栄川橋梁note

ペパクラにまつわるいろいろな考察

居能駅近くにある栄川第2踏切すぐ隣にある複線の鉄橋。

現在は宇部新川―居能駅間の単線運用のみで、もう一方の宇部興産へ向かう線路は廃線となっている。

美祢線からの貨物の廃止など、まだその名残をありありと見ることが出来る場所。

入り江と言って良いのか不思議な形状で、防潮扉は鉄路を横断して開閉する形になっている。

また、鉄橋を挟んで踏切と反対側は栄川ポンプ場となっていて、かつての栄川の姿形はもはや公園の形状にのみに見ることが出来る。

そんな栄川橋梁であるが、その風景だけを取り上げるとごく平凡な鉄橋の姿なのかもしれない。

今回これを取り上げたのには一つの推測が絡んでくる。

宇部市出身の監督・庵野秀明氏の業績にまつわる展覧会・「庵野秀明展」に話が飛ぶ。

その会場では氏のこれまでの監督作品やアニメーターとしての表現の追求などを目の当たりにすることができ、子供時代に培われたであろう氏のイマジネーションの「カンバス」をも目にすることができる。

その中にひときわ目を引くものがあった。

中学生時代に描いたとされる油彩画である。

郷土愛にあふれる氏の子供時代、その原風景の一枚。

この橋梁のある風景と、描かれたその絵がよく似ているように思えた、あくまで一個人の推測に過ぎない。*J1 *K

そう、真実を知るのは氏本人のみである。

是非とも皆さん自身の目で耳で、昔と変わらぬ「人工構造物」の魅力を感じて欲しい。

設計ポイント

新川橋梁に続いて橋梁第二弾です。

前作は平置きレイアウトのNゲージを想定して、メンテナンスしやすい分割構造としました。

今回も平置きレイアウト向けとし、本作においては設置時の簡便さを追求するため、左右分割式も選択可能な構造としました。

さらに手摺の一部を切り取り連結すれば長い鉄橋の表現も可能としています。

3D額縁を使って、写真を背景にNゲージの車両と一緒に飾るのも面白いでしょう。

引用文献

参考書籍・映像・インターネットサイト各種を下記列挙
注記:資料名最後の括弧内文字を付しているものについては、宇部市立図書館での閲覧が可能であり、その請求記号となります。(2022年9月執筆時点)

*A1 「駅長さんの書いた駅名ものがたり」 発行年:昭和五十二年 P.331 [Y0686 エ]

*A2 P.339

*A3 P.339

*A4 P.334

*A5 P.325

*B 「保存版 ふるさと宇部」 発行年:2011年 P.170 [U210 フ]

*C1 「宇部地方研究 第三一・三十二号 写真で見る大正期の宇部」 発行年:平成16年 P.55 [U210 ウ]

*C2 P.17

*D インターネットサイト「今昔(こんじゃく)マップ on the web」 (C)谷 謙二

*E1 「宇部線物語」 発行年:昭和50年辺り(明確な記載なし) P.40 [U686 ウ]

*E2 P.41

*E3 P.3

*E4 P.16

*F 「宇部鉄道 沿線名所案内」 発行年:昭和十二年 [U686 ウ]

*G 「駅舎国鉄時代1980’s」 発行年:2022年 P.56 [U686 ハ]

*H1 「ふるさとの想い出 写真集 明治大正昭和宇部」 発行年:昭和54年 P.30 [U210 シ]

*H2 14に同じ P.51

*I 「目でみる宇部の歴史」 発行年:昭和36年 P.51 [U210 メ]

*J1 「写真アルバム 宇部・山陽小野田の昭和」 発行年:2018年 P.103 [U210 ウ]

*J2 P.12

*J3 P.203

*K NHK「課外授業ようこそ先輩 出会いをアニメで記録しよう」銀天街屋根上での部分

*L 「ふるさと歴史散歩 宇部」 発行年:平成6年 P.61 [U210 ク]

*M 「目でみる神原の歴史」 発行年:昭和五十六年 P.13 [U210 メ]

*N 「宇部戦前史 一九三一年以後」 発行年:昭和五十年  P.111 [U210 ヤ]

*O 「宇部市史 通史篇」 発行年:平成五年 P.453 [U210 ウ2]

*P 「宇部市史 通史篇」 発行年:昭和四十一年 P.712 [U210 ウ]

*Q 「写真記録 日本の駅」 発行年:2009年 P.399 [Y0686 ニ]

*R 「宇部大空襲 戦災50年目の真実」 発行年1995年 最初項 [U210 ウ]